とけいそう
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相撲ラブ その3
春場所を観戦

 3日目、毎朝稽古に励み、また山水館で盛り上がって乾杯した若手の取り組みを見たくて、一人で「なんば体育館」へ一人で12時着。
各部屋の幟がはためき、着物姿の力士たちや、ひいき力士の到着を待ち構える人々と 大阪特有活気あふれる雰囲気に、心うきうき!
向正面(むこうしょうめん)椅子席最前列真ん中のチケットゲット。まだ桟敷席の前列 以外は空き席が目立つ。ちょうど藤島部屋で毎朝稽古を見学お気に入り応援している若手 武玄大(むげんだい)が登場、みごと白星。ご機嫌で観戦中に、何人か離れた席付近がざわざわ!何でしょう?場内警備役の、まだ断髪をしていない親方(実は藤島部屋の顔なじみになっている元垣添や元武雄山が駆けつけてきた。
どうやら飲み過ぎ酔っ払いじいさんが最前席椅子から転げ落ちたらしい。そして私の目の前を今場所引退した相撲界のロボコックの愛称で場所を沸かせ、連日TVのインタビューで顔を見せている高盛り(たかみざかり)と藤島部屋先場所引退力士武州山(ぶしゅうざん)の二人が、髷姿の警備員ジャンパー姿でタンカーを持って私の前を走り去った。そしてタンカーに酔っ払いを乗せ軽々と私の目の前を通り過ぎるではないか。シャッターチャンス!ぱちり撮ったあ。プロのカメラマン誰もいない場所での突然の出来事だった。
この日は、場所は大荒れで、4大関が黒星、おまけに先場所全勝優勝した横綱の日馬富士が3日目にして、負けるという番狂わせの座布団が舞うという大騒ぎの6時間の観戦となった。
 私は、横綱の土俵入りを始め、目の前を土俵に出入りする、お相撲さんを目の当たりに 楽しい時間を過ごしたが、おそらく誰も撮っていない、この写真に満足の春場所でありました。

記:伊坂 幸子   

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