とけいそう
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“ 酷暑の京都に一服の涼 ”
盆過ぎの京都、少し遅れての御先祖様の御参りに東山の大谷廟に行きました。気温37度の盆地の京都の暑さは半端ではなく、観光旅行の外人さんも道端に座り込んで
" Too hot! "
とおっしゃっていました。
照り つける太陽に溶けそうになりながら、「大谷さん」の石段を上がり、さらにその上の石段を・・・と覚悟していたのですが、「ありました!!」前にはなかったエレベーターが・・・「これぞ仏の助け」と涼し〜く本廟まで上がれて「本当にありがたい事」でした。
今度は車椅子の母を連れて来れるかもと思いました。
昼食をはさんで、「幽霊、妖怪展」の様なものをしていると聞き、近くの「圓徳院」に行きました。
※ 写真をクリックして頂くと大きい写真になります。
大谷廟参道
圓徳院は秀吉の妻北政所「ねね」が、1605年に秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿と前庭を移築したのが始まりで、すぐ前に位置する高台寺建立を願って、秀吉亡き後の19年間を、ねねはこの地で過ごし、ねねの没後9年目に木下家の菩提寺として高台寺の塔頭となったそうです。
春の桜、秋の紅葉の頃、観光客で賑わう高台寺も良いですが、縁側で静かに御庭を愛でることができる圓徳院は、私のお勧めです。
圓徳院正門
入ってすぐの間に円山応挙の幽霊の掛け軸があり、女の幽霊の足元には髑髏が描かれて、どこかヒンヤリとした空気が漂います。
そして桐紋が散りばめられた長谷川等伯作の襖絵に囲まれた間を通り抜けると、僧に化けて茶会に出る古狐の置物が、「その昔、都大路を夜な夜な練り歩く、妖怪や化け狐等がいたそうな‥」と云う解説でした。
その様子を描いた絵も並べられていました。
思わず今話題の「ゲゲゲの鬼太郎」を思い出しました。
圓徳院北庭
北庭の縁側に座り、しばし御庭を拝見。
伏見城から移築した庭はとりどりの大岩で形造られ桃山時代の豪胆さが偲ばれます。
天にも届きそうな大木と巨岩から、一服の風が縁側を通り抜けます。
縁側に置かれたレトロな扇風機やフグの形の蚊取り器も涼しげでした。
ねねの店舗
圓徳院に囲まれるように「京洛市 ねね」の京都らしい雰囲気ある店舗が軒を連ねています。
庇に吊らされたオバケ提灯が可愛らしいです。
そこで鈴つきの和柄の赤い首輪を愛犬に買い求めて、店舗の一角に見えた「氷」の旗に引き寄せられ、あの行列ができることで有名な「辻利」の茶店で、抹茶ミルク氷をパクパクと、京都の猛暑も一時、吹っ飛びました。
抹茶ミルク(白玉添え)
暑い京都の一日でしたが、あちこちで気持ちの良い涼を感じることが出来ました。
記 :
K.T
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