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イチョウ


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 秋の紅葉の代表的な身近な樹はもみじとイチョウである。そのイチョウは世界古来の樹木のひとつであり、イチョウ科の植物は中生代から新生代にかけて世界的に繁栄した(日本の各地にも化石が出土している)。その後の氷河期に殆ど絶滅したが、イチョウは現存したので、生きた化石といわれる。お蔭で日本の各地でイチョウの大木が見られ、名物樹になっている。漢字で銀杏・鴨脚樹。イチョウの葉の形は多種あるがみんな鴨の脚に似ていて、中国語で「イアチャオ」と呼ぶので、そこから転じたとも。雌雄別鰍ニ知り、半年カメラでヨハネ学園の2本を追った所、雌雄の2本だった。
 春には東京小石川植物園の青葉の大イチョウ(雌株)を見たが、明治29年、東大の学者が種子植物にも精子が存在するという世界的発見をした。今ならきっとすごい銀杏をつけていることであろう。(紅葉したイチョウの写真はネットより)

2018年12月5日    
上村 サト子    


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