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綿の木(コットン)


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 現在世界70数か国の熱帯、亜熱帯で栽培されている綿の木から取れる繊維。
寒いときは暖かく、暑いときは涼しくしてくれる、自然生れ、自然育ちの繊維です。
種まき→発芽→つぼみ→開花→開絮(かいじょ:綿が開くこと)まで約6か月かかります。
新聞で見つけた綿を育てる会の記事でタネを送ってもらって植えたのが5月初めで、8月終り頃になってやっと梅のような硬い実がはじけてもこもこと綿が飛び出してきました。
古くからの中国暦に「綿柎開:綿の花がはじけ、種を覆う広い毛がのぞく8/23〜27」まさにその通りでした。この綿の中に黒い種があり、この種から食用油がとれます。
綿も油分を取り除き、紡いで糸にして綿布になります。現在世界で生産の多い国は中国、インド、アメリカです。
明治の頃は日本も輸出するほどでしたが、労働力の安く、広い面積を持つ国に移っていきました。
 日本では現在、工芸材料やドライフラワーなどの為に栽培されています。
本来多年草ですが、寒さに弱く大抵毎年種を播いて、植えられているようです。
 私たちにとって綿から作られる木綿は一番大切な布です。

2018年9月14日    
上村 サト子    


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