ホオズキはホオヅキとも。お盆の頃の仏花にはつきものとのイメージがあるのは私だけか。
東京浅草寺で7月初旬に開かれる「ほおずき市」は江戸時代から続いており、今も数十万人の人出があるときいている。
鉢植えにもドライフラワーにも、平安時代から漢方薬にも用いられた、夏の賑わいを楽しむ親しげな植物である。
最近では食用にストロベリートマトという品種もあるらしい。
名前の由来はその実の赤くふっくらした様子から頬を連想した(「づき」は「顔つき」「目つき」)、また果実を口の中で鳴らして遊ぶ子どもたちの様子から「頬突き」の意であるとも。
でも苦みがあり、口に入れないことをすすめる。
漢字では鬼灯、鬼燈、酸漿(中国語より)、英語ではChinese Lantern Plant。鬼灯とは読みがたく調べると、日本の仏教習俗であるお盆では、ガクに包まれたホオズキの果実を死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚に飾る事から、この漢字が充てられたらしい。翌年根茎で新芽を出す。
2018年9月17日
上村 サト子
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