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つくしとスギナ


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 「つくし誰の子 スギナの子」と歌われますが、つくしはスギナの子ではありません。
実際にはスギナは シダ植物ですので、花は咲かせません。種は作らず、胞子で増え、この胞子茎がつくしです。つくし成長後、まったく地中で外見の異なる栄養茎を伸ばす。
その栄養茎は茎と葉からなり、光合成を行うのがスギナです。つくしもスギナも節があり、トクサと同科とわかります。
つくしは筆に似ているので土筆、またスギナに「付く子」、スギナは上の節ほど葉が短く、全体の姿が杉の樹形に似ているので、この名が付いた。このつくし・スギナは別名「地獄草」とも言われるのは、地下深く何処までものびていて、地獄までのびているのではとのたとえ。困りものの畑の雑草とは可哀そう。かって原爆をおとされ、地獄と化した広島で真っ先に緑を取り戻したのはこのスギナだったそうです。地中深く伸びていた根茎がシェルターのように熱戦を免れて、人々に緑の希望を与えてくれました。極楽草と言いたいぐらい。

2018年4月13日    
上村 サト子    



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