本州中部から北海道にかけて山間部の湿地帯に自生していたが、生け花用、観賞用、垣根や坪庭に用いられるようになったので、今では全国的に広まっている。
表皮細胞が硬化してざらざらしているので、砥石の代わりに用いられて、砥草(とくさ)と呼ばれた。茎は中空で、土筆のような節があり、ギザギザの袴状になっていて、これが葉にあたる。
葉の先はソケットのようになっていて、ここに胞子が出来る。
現代でも高級つげ櫛やクラリネットのリードや木製品の仕上げにトクサが用いられる。
滝廉太郎が身だしなみとしてトクサで爪を磨いていたとか。茎を乾燥したものを木賊(もくぞく)と呼ばれる目の漢方生薬になる。
2018年02月02日
記: 上村 サト子
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