梅雨時に燈が灯るように樹々の中でビワが彩る。
果物店には改良種の大きい品種が競うようにでまわるが、栽培用は摘果して大きい果実を作る。
学者の永年の夢は種無し枇杷を作るのが夢とか。しかし手で皮をむき、口にした後、黒々とした種が出て来てこそ、涼感を感じるのもいい。
11月頃黄色を帯びた小さな白色五弁の花がかたまりで咲く。木の下を通りかかると匂い良し。
"職業の分からぬ家や枇杷の花" 正岡子規
東京の子規庵の庭にも枇杷の樹が植えてあったと思う。
俳句を作る人には人気の樹。
2017年7月19日
記: 上村 サト子
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