節分の夜、ヒイラギの枝に鰯の頭を門戸に飾ると悪鬼を払うと古くから言われてきた。
葉は楕円形や卵状長楕円形をしている。その葉先が鋭い棘となっているが、老樹になると葉の棘は次第に少なくなり、縁は丸くなってしまう。なんだか人間のよう、歳をとれば性格が丸くと。
この棘に触ると「ヒリヒリと痛む」(疼く・古語ひららく)からこの名が付いたと言われる。花期は11月〜12月、芳香は数日だけ、一週間余りで花期は過ぎる。雌雄異株で、実のなるのは7月頃暗紫色らしいが見つけにくい。柊は硬くしなやかで木槌や細工物、印材などに使われる。
西洋ヒイラギは赤い実をつけて、クリスマスの飾りに使われる。我が家でもクリスマスカードの題材に使った後、外に出すとあっという間に鵯に食べられた。それだから「漢字で卑しいに鳥と書かれる」と悔しがったことがあった。
2017年2月13日
記: 上村 サト子
※写真は連続アニメーションです。