へちまは漢字で「糸瓜」。実を腐らして乾燥させ、繊維を取り出したものを「たわし」に使うに使うのですが、そんな繊維質なところから糸瓜と呼ばれるようになったとされています。
別説では"いろはにほへとち・・・"の「へ」と「ち」の間(ま)に「と」があることから→へちまとか?へちまの形は"うりざね顔"とか"へちま顔"と喩えられますが、この顔の方は悪人にはなり難いと思いませんか?若い実は食用にも、茎からは化粧水、薬用には咳止めや利尿剤にもなります。
「糸瓜咲いて 痰のつまりし 仏かな」は正岡子規の辞世の句の三句のひとつ、
1902年9月19日没 命日は「糸瓜忌(へちまき)」と呼ばれている。
子規庵には今もへちまが植わっていますが、子規は最後まで咳止めに利用していたのでしょう。
2016年10月13日
記: 上村 サト子
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