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ムクゲ
木槿


 ムクゲ(木槿)、一字でも槿とも書く。
大韓民国の国花。中国語で「ムーチン」、韓国語で「ムグンファ」と何となく日本語に似ている。
それぞれの国で文化と深いつながりを持った花である。
中国の漢詩「松樹千年終是朽 槿花1日自成栄」(松の木は千年の齢を保つがいずれは朽ち、槿の花は1日の命だがその生を全うする)。
俳句では松尾芭蕉が「道のべの木槿は馬にくはれけり」、斉藤茂吉は「雨はれて心すがしくなりにけり窓より見ゆる白木槿の花」などあれこれ詠まれている。16世紀ころの華道書にも取り込まれたり、特に茶道では花のはかなさが一期一会の、精神にも合致するとされ、茶人千宗旦の好みで夏の茶花にもなっている。
2016年8月6日    
記: 上村 サト子   

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