四季彩の目次へ
フウラン
風蘭


 今から約20年前に、山野草の収集と育成を趣味にしている主人の友達から頂き、今までに何回か株分けをして育ててきました。
今年も、白い気品があってよい香りがするので、玄関に飾って楽しんでいます。
 「ふうらん」は、風蘭といわれる野生種の突然変異株を園芸品種化したものだそうです。
江戸時代に観賞園芸植物として流行し、その中に風蘭も「富貴蘭」と呼ばれ、大名を始めとする当時の貴人の人々にもてはやされたそうです。
花が美しく、香りもよく、観賞用に栽培されているようですが、野生では絶滅危惧レッドリストに入っているようです。
茎は短く直立し、隙間なく葉をつけています。葉は細くて硬く、先端がとがっています。断面が三角になるほど分厚く、上面の中央には主脈に沿って溝があります。、成長はなかなか遅く年間に生じる葉は一本の茎について2-3枚程度、個々の葉は数年の寿命のようです。
 初夏(6月中旬から7月上旬)に花を咲かせます。花は良い香りがしますが、夜になるともっと香りが増します。
花が咲き終わった後は、梅の木の枝に吊り下げて置き、次の年の花芽がつくまでじっと待ちます。


2016年6月23日    
記: 大岡 津奈子   

※カーソルを写真の上に乗せたり外したりして写真をご覧下さい。

このページの先頭へ戻る