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ユリ
百合

 芍薬・牡丹に続くユリの花が女性の美しさを形容する言葉。
最近の園芸品種の改良でカサブランカのように1本の茎に数を競うような豪華なものや色とりどりの種類がでてきたので、「・・・歩く姿は百合の花」と言った清楚さを褒めたたえるのと違ってきたように思う。
山の陰でひっそりと咲く笹百合の風情のイメージはどうでしょう。
日本は百合の宝庫と言われるくらい種類が多い。
江戸末期、シーボルトが国外に持ち出したのは琉球原産の鉄砲百合が復活祭に用いるイースター・リリーとして流行し、ロンドンで高値販売されたらしい。
これが逆輸入となり、さらに日本の主要輸出品となって外貨を獲得したのは皮肉な結果。
東洋では食用や薬用に使用されていたが、花としての観賞は明治後半から。
西洋では聖書の中で讃えている。宗教壁画や紋章・国旗にも使用されている。
2016年6月18日    
記: 上村 サト子   

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