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ウグイスカグラ
鶯神楽

 茨木市の北部の里山を案内してもらった時、この2pくらいのロート型のピンクの花を教えてもらった。
大抵1対の花で、夏から秋にかけてサクランボのように赤い実がなり、熟すと甘いので昔子供が好んで食べたらしい。
 鶯が春を告げる頃この花が咲くので鶯神楽の名がついたと。
名前のいわれは諸説あるらしいが、この理由で充分である。ではなぜ神楽?神楽=岩戸神楽の意で天照大神が岩戸隠れをした時、岩戸の前で奏したとのいわれがある。鶯がこの木陰で姿は見えないけれど枝から枝へ飛び跳ねるさまを岩戸の前で巫女が舞う姿と重ね合わせたらしい。
ちなみに後鳥羽院御選歌の一つに"宇佐も宮 熊野も同じ宮なれば 伊勢 住吉も同じ神々"という歌があり、この頭文字をとれば"ウグイス"になり、神様の代表のようなもの、従って神鳥神楽となったという説もある。
花の名ひとつをとっても歴史を感じる。
2016年3月30日    
記: 上村 サト子   

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