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スイセン(水仙)アラカルト
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 日本水仙は本州以南の暖かい海岸近くで野生化し、群生が見られます。
みなさんも見事な水仙郷を思い浮かべますでしょう。
越前海岸・あわじ灘黒岩・洲本立川・・・私の1番の思い出は比良山を下りてきた土手の一面に水仙が咲き、どの花も星が輝いているように見えたものです。
数年前、畑で栽培したラッパ水仙を島根県出身の友人にプレゼントすると、島根県ではこの種が一般的と懐かしがられました。
そういえば関西では、日本水仙は植えっ放しでも勝手に増えて土壌が盛り上がるくらいになります。
原産地は地中海沿岸。中国経由して、球根が海流にのって漂着したものが野生化したのではないかの説がある。
「仙人は天にあるもの、地にあるものを地仙、水にあるものを水仙」という中国の古典に由来するほど、水辺に咲く姿を仙人に喩えたらしい。
ギリシャ神話では美少年ナルキソッスは水面に映る自分の姿に恋して水中に落ちて死に、水仙に生まれ変わったという伝説から、どの水仙も水辺であたかも自分の姿を覗き見るかのようにうつむきがちに咲くといわれている。
学名"ナルシサス"花言葉:自己愛・うぬぼれとあるとあるので、あまりプレゼントに適さないのかな。

2016年2月29日  
記: 上村 サト子