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アオキ(青木)


 和風の庭や公園でよく見かけるアオキ。
まさに常緑樹で低木。葉は青く光っていて、目につきやすい。
3月〜5月、赤い実はコーヒー豆のようで可愛いいです。
でも実が付いているアオキは少ない。雌雄木があって、絶対的に雌木が少ないのか鳥が赤い実を食べてしまうからだろうか。
 我が家の周辺を歩いて、やっと1本みつけた。実の中にダルマ型があると、昆虫が羽化する春を待っているとか。
アオキの別名ダルマの木とも。いろんな虫達もそれぞれ固有のゆりかご植物を持っていることが多い。
陀羅尼助という薬はご存じですか?火傷、腫物、虫刺され等の外用薬、胃腸薬、便秘薬などの内服薬として古来より用いられた薬です。
伝承によると7世紀頃疫病が大流行し、役行者がつくり、多くの人を助けたらしい。古くは吉野山や天川村、高野山で製造。黄檗のやセンブリの皮の粉末などに各製造所の秘薬を混ぜる。特にこの地方の修験僧が修行中、眠気を防ぐため、特に苦みのきついアオキのエキスを入れて丸薬を作ったのが始まりとも伝わる。
2016年2月20日  
記: 上村 サト子   


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