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ハハコグサ(母子草)

 私達には春の七草として七草粥に入れる一つで知られていますが、古名で御形(おぎょう・ごぎょう)です。
1月7日の粥を炊くころは地面に這って四方に葉を出して見つけにくいです。春になると10〜30pの茎を伸ばし、葉には綿毛がでてきます。
その蕾はエーデルワイスのようです。かっては草餅に用いられていた草だったそうでが、「母と子を臼で搗くのは縁起が良くない」として、平安時代頃からヨモギに代わったとか、一部の地方では19世紀まで残っていたそうです。
乾燥させて健康茶にも用いていたとも。
ちなみに春の七草はセリ・なずな・おぎょう・はこべ・ほとけのざ・すずな・すずしろ。写真は三年前、野や畑から集めた我が家の七草ですが今は見つかりません野にはチチコグサもありますが、花や葉が地味で春の気配は感じられません。平安時代から女性上位だったんでしょうか。

2016年2月12日  
記: 上村 サト子   


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