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ナンテン(南天)


 古くから多くの人々に愛されてきた南天は中国名の「南天燭」「南天竹」を簡略化したもの。
南天燭の「燭―ともし火」は実が赤く、鳥にとって食べ物の少ないこの季節に「燭」の意味合いもあったらしい。
「竹」は株立ちが竹に似ているからとか。

日本ではナンテンが「難転」
〜難を転じて福となす〜


に通じる事から、縁起木として愛されてきました。
戦国時代には鎧びつに南天の葉を入れたり、出陣には枝を床にさし、戦利を祈ったり、掛け軸の絵図に描かれ、武士社会に入り込みました。
江戸時代には「火災除け」「悪魔よけ」とさらに愛され、玄関前にも植えられました。
お赤飯に南天の葉が添えられているのも見かけます。
葉には腐敗を抑える成分があるからと思われています。
2016年1月10日  
記: 上村 サト子   


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