原産および分布は台湾より、日本では野生化したものが宮城県あたりまで分布。
陽当たりの良い所を好む。高槻の身近な所では西之川原の芥川土手やさくら公園などで見かける。
木の丈は10−15mで新緑の頃、靄がかかったような薄紫の小さな花の集合体でみられる。
これを古名より樗色(おうちいろ)という。秋になると可愛い実をつける。
その姿は金鈴子(きんれいし)と呼ばれる程にふさわしいがヒヨドリやむくどりの好物になって、黄色に熟す頃は実が少なくなっている。
樗の樹皮は副作用のない駆虫薬、果肉の擦り込みは日々、しもやけの薬効ありと漢方薬、木質は抗菌作用があり、建材から楽器材まで重宝。
「栴檀は双葉より芳し」とする栴檀はインド原産の香りの強い別の木で、白檀の事。
"老人の夢はもやもや樗咲く"
2016年1月10日
記: 上村 サト子
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