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シャガ


人家近くの森林周辺の木陰など、やや湿った所に群生する。
最近は公園でも植栽し、よく見かける。野生でこんなに美しい花があろうか。
中国が原産とも、日本古来からあったとの説もある。余りに美しいので、最高の名称として、釈迦にちなんで"シャガ"になったと聞いたこともある。
漢字で「射干」と書くこともあるが、中国では射干はヒオウギアヤメノのこと。
日本の何処で見ても全く同じである。三倍体のため種子ができず、日本に存在するシャガは同一遺伝子を持ち、その分布の広がりは人為的に行われたらしい。
開花期は4〜5月、白っぽい紫のアヤメに似た花をつける。根茎は短く横に這う。余りに簡単に抜け、移植もし易く、ちょっと失敬と何処かの庭に存在したりして、摂津峡の道筋はすっかり少なくなった。

2015年4月18日    
記: 上村 サト子   


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