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寒牡丹
奈良 中将姫旧跡
石光寺(せっこうじ)


1月8日(土)昨日「小寒」に入って、非常に寒い日でしたが、寒牡丹の咲くお寺として有名な石光寺へ参拝してきました。
石光寺(染寺)縁起によると、天智天皇の時(670年ころ)に、この地に光を放つ三大石があり、掘ると弥勒三尊が現れた。
勅願により堂宇を建立し「石光寺」の名を賜り「役の小角」が開山となり、弥勒如来を本尊としてまつった。

科:牡丹(ぼたん)科
別名:冬牡丹(ふゆぼたん)
二期咲きの牡丹の変種。
花期:11月より翌年の2月に咲かせる。
春に蕾を摘み取り、夏に葉をつみとり、
花期をおくらせて冬に藁の霜囲いをして
暖かく保護する。
花にとっては迷惑な話です。

石光寺の牡丹の庭は文学碑がたくさんあります。
与謝野晶子の句碑

初春や
当麻の寺へ文かけば
奈良の都に
住むここちする

弥勒堂の前の「釈 迢空」の句碑

牡丹のつぼみ
色たち来たる
染井寺
にはもそともも
 ただみどりなる

←中将姫の「染の井」「糸掛桜」のあるお寺。
聖武天皇の時(750年ころ)に、
当麻寺の蓮糸曼荼羅を織った
中将姫が、
この寺の井戸で蓮糸を洗い
五色に染め、 桜の木にかけて
乾かしたというので、
この桜を「糸かけ桜」、井戸を「染の井」、
またこの寺を「染寺」ともいい、
二上山頂まで「しめ」という。


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