初冬の花 「さざんか」「山茶花」
山茶花(さざんか)
学名:camellia sasanqua
(ツバキ(カメリア)属、サザンカ(日本名)
開花時期は10月10日頃より翌年2月10日頃。
花の少ない晩秋から初冬にかけて、朝夕の冷たい空気に誘われるように咲き出す。
寂しくなった秋、冬の庭にいろどりを添えてくれるありがたい花です。
椿(つばき)の漢名(中国名)「山茶花」がいつのころからかこの「サザンカ」の名前として間違って定着した。
読みは「山茶花(さんさか)」
「茶山花(ささんか)」
「さざんか」というぐあいに変化したらしい。
上記から、「山茶花」の漢字名も本当は誤用。
日本が原産地。
江戸時代に長崎の出島のオランダ商館にきていた医師ツンベルクさんがヨーロッパに持ち帰り、西欧で広まった。
学名も英名もサザンカ(sasanqua)。
花はとても良い香り。1枚づつ散る。藪椿は花ごと散る。
開花時期も山茶花は秋から冬咲き、藪椿は春になってから咲く。
寒椿は、葉っぱも花も開花時期もほぼ山茶花と同じでなかなか見分けにくい。
花木の背丈で区別するくらいです。
寒椿の種類で「獅子頭」は背丈も高く本当に区別し難い。
誕生花:11月3日、12月4日の誕生花。
花言葉:困難に打ち勝つ、ひたむきさ。 謙譲、愛嬌。
栽培方法:挿し木、接ぎ木で増やします。植付けは3〜4月頃。水はけがよければ
土質をえらびません。日当たりを好みますが、半日陰でもよく生育し寒さにも強く
栽培は容易です。花芽は新しく伸びた枝に6月ころできるので、刈り込みや剪定は
4〜5月に行わないと花芽をおとします。
「 山茶花を 雀のこぼす 日和かな 」 正岡子規
T.N