四季彩の目次へ

「釣舟草」(つりぶねそう)・「黄釣舟」(きつりふね)・「反魂草」(はんごんそう)


 9月に入って台風14号も日本海へ過ぎ去った頃、友人の持つ北軽井沢(群馬県嬬恋)の別荘(自称山荘)に招かれて大阪の友人3人で遊びに行って来ました。
JR軽井沢駅に4駆自動車のRVで出迎えをうけて、浅間山の山麓を長野県から群馬県へと、彼の山荘へ向けてドライブした道すがら標記「山野草」の群生をみつけて写真に収めてきました。
 浅間山は現在噴煙を出している活火山で、昨年は噴火し火山灰や溶岩粒を辺り一面 に降らし、付近の村や町は避難させられた由。
現在も危険度「2」で火口から4km 以内は立ち入り禁止になっています。
9月8日は台風一過、素晴らしい景色で御山の頂上まで眺める事ができました。軽井沢は標高1200mの高原避暑地で昔より高級別荘地で有名ですが、JR軽井沢駅に近い順に「旧軽」「中軽」「北軽」「奥軽」と称して関東一円から多くの人達が別荘を建てて入村しておりました。
この時期で気温17度朝晩は暖房も欲しいくらいとのことでわれわれ下界の者には非常にうらやましい。

T.N    

「釣舟草」(つりふねそう)

釣舟草科、学名 impatiens textori(ツリフネソウ属、採集家テクストリさん) impatiens(インパチェンス)はラテン語のimpatient(我慢できない) が語源、種子が熟すると勢いよくはじけ飛ぶことから、この学名 釣舟のような形の花、うしろの方は渦巻状になる突起形。花の形が帆掛船 を吊り下げたように見えることからこの名前になった。湿地や流れのそば の陽地に生えている。

「黄釣舟」(き つりふね)

釣舟草科、学名 impatiens noli-tangere(ツリフネソウ属、「私にふれるな」 の意味)、キツリフネのラテン名。
秋口頃(8月〜9月頃)に開花、釣り舟のような形で黄色いのでこの名前 「釣舟草」に比べて葉がやや丸みを帯びており、花の後ろの渦巻状の巻き 方がゆるやか。山の木陰で花が葉の下に垂れ下がるようにして咲いている。

「反魂草」(はんごんそう)

菊科、学名 senecio cannabifolius senecio キオン属、アサのような葉の senecio は、ラテン語の「senex(老人)」が語源。此の種の植物に 灰白色または白色の冠毛があることから此の学名。
黄色い花火みたいにたくさん花を咲かせる。葉っぱは深く裂けているのが 目印(にわとりの足形)。「反魂」とは死者を蘇(よみがえ)らせるという 意味。
とてもきれいな花なので、それを見て蘇る。
葉っぱは食べられるので、「おしたし」などにしているとのことです。

四季彩の目次へ