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ギンギアナム


昨年頂いた株から花が咲きました。
名前を聞いたらギンギャナムだと言われました。
芳香を放ちます。ところが図鑑やネットで調べてもその名前が見付かりません。シランだと思いますとでてきます。 とても繁殖力があって毎年株分けしているそうです。
今は小さな鉢に植えていますが、来年には株分けする必要があるかもしれませんね。
シランは、地下には少し偏平な形をした仮鱗茎があって、1年ごとに1球づつ増えていくそうです。
花は茎頂に6〜7個紫色の総状花序をつくります。花の径は約3センチ、花被片5は半開していて、形は狭楕円形で長さ2.5〜3センチ、巾6〜8ミリで先は尖っています。唇弁はやや色が淡く、3浅裂して、ふちは内側にまがり込んで、ずい柱(ラン科植物で花柱に相当する器官)を抱え込んでいます。
シランの、鱗茎(りんけい・白きゅう)を8〜11月頃に掘り採り、茎、ひげ根を除き、水洗いした後、蒸してから外皮をはいで、天日で乾燥させるそうです。
これを生薬(しょうやく)で、白岌(びゅくきゅう)と呼びます。かむとやや苦い味がします。
白岌(びゅくきゅう)には、粘液質が多く皮膚や粘膜を保護する作用があり、保護により痛みを止めたり、はれを治すことになります。また、内外出血にも止血作用があり、喀血、止血、鼻血、胃、腸の穿孔にも用いらています。
胃潰瘍による出血には、白きゅう(びゅくきゅう)を配合した潰瘍出血湯を用いるそうです。
中国では、気管支拡張症で咳嗽(がいそう)や血痰を伴う場合には、粉末を服用します。 


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