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VG槻輪
令和6年1月 活動予定

1月「わがまち紹介」
拝殿天井から龍が見守る神社
東山区本町
瀧尾神社へ新年の参拝

月    日 2024年1月18日(木)
集合場所 JR東福寺駅改札口出口 集合
内容 瀧尾神社及び東福寺参拝
その他 1)小雨決行、中止の場合は前日に連絡網で連絡します
2)一般参加者は会員を通じて申し込んで下さい

京都市東山区
 東山区は,東西を東山連峰と鴨川に挟まれ,北は概ね三条通,南は十条通から稲荷山北麓付近を区域としており,区の東部は森林地域,西部は住宅地域,北部の東大路通と鴨川の間は商業地域,南部の鴨川沿いは準工業地域というように多彩な地域特色を有しています。
 世界文化遺産の清水寺をはじめとする有名社寺や史跡,名勝のほか,国宝,重要文化財等が多く,また,産寧坂地区や祇園新橋地区は,伝統的建造物群保存地区に指定されるなど歴史を経た美しい町並みが保存されており,東山区各地には四季を通じて多くの観光客が訪れています。

瀧尾神社(たきのおじんじゃ)

瀧尾神社の拝殿(天井に龍)
 京阪電車の東福寺駅から本町通(伏見街道の京都市側)を北へ5分ほど、東側に鳥居と拝殿にかかる提灯が目を引きます。神社の創建や由来は不詳ですが、歴史は古く「源平盛衰記」に旧名「武鶏ノ社」の名が記され、東大路の五条あたりから応仁の乱などで場所を転々とし、豊臣秀吉の大仏殿建立に伴う移転で現在地へと移されました。
 江戸時代の初期には幕命により、社殿を修理、神社名を瀧尾神社とされています。
 現在の社殿は、江戸時代後期・天保10年(1839)〜11年に大丸百貨店の創業者下村彦右衛門が行商の頃より、自宅のあった伏見区京町から毎朝欠かさずお参りをしていて、大丸百貨店の繁栄は瀧尾神社のご利益のおかげと創業家、下村家の2500両(現在価値で約5億円)もの莫大な寄進より、移築・改築、整備されています。
 さほど広くない敷地に関わらず、本殿は、平安京以前からの降雨・止雨、水を司る龍神、高かみ神(たかおかみのかみ)を祀った絢爛豪華な貴船神社奥院旧殿が移築され、社殿、拝殿に九山新太郎・作の数多くの目入れをされ、生き生きと立体感溢れる造形の彫物で整備され、そして、巨大な龍の彫物は拝殿の天井に据えられています。
昭和59年、境内の建築は京都市指定有形文化財に指定されています。
また、ご利益は商売繁盛。
パワースポットとも称されるのほどの仕事運は「福助」とも言われた下村彦右衛門のおかげとも言えます。
彦右衛門をモデルとした当時の「福助人形」を鳥居前の人形師が復刻した授与品などがありますので、ぜひ、あやかりたいものです。
拝殿天井から見守る龍が見事
 どうしても見て欲しい京都随一、全長8mもの木彫りの巨大な龍が、拝殿の天井に据えられています。
龍のあまりに迫力のある出来に、「夜な夜な川へ水を飲みに行っている。
恐ろしく眠れない」と当時近所から噂が広がり、神社は拝殿の天井に金網を付けて龍を閉じ込め、人々の気持ちをしずめたと、言い伝えが残っています。
現在は閉じ込めた網は外され、拝観は自由。
スリッパに履き替え、拝殿に上がって、龍を間近にご鑑賞下さい。
 本殿の正面は霊獣らしき彫物、社内には阿吽の龍、獏、鶴、鳳凰、尾長鳥や水鳥、霊獣の犀や麒麟、回廊には十二支の動物が裏面も同様に生き生きと丁寧に仕上げられています。
これらは立体感や躍動感が湧き出るように木目まで計算し彫られた江戸末期の京の彫物師、九山新太郎・作の彫物です。

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