VG槻輪
平成25年1月 活動予定
わがまち紹介
"落ち着いた・心のふる里を感じる" 町屋 ":高槻城址近傍
月 日 | 2013年1月16日(第3水曜日) |
集 合 場 所 | 高槻市立しろあと歴史館 10:15集合 |
順路 | しろあと歴史館 → 散策 → 高槻城址近郊の町屋 散策 →
昼食会場(新年親睦会) |
その他 |
(1) 高槻市立しろあと歴史館では、第22回企画展(安満)開催中です。 (2) 雨天で散策出来ない場合は、第22回企画展の見学とします。 (3) 新年親睦会場(麟 高槻)は、高槻駅の近くです。 (4) 町屋の散策は、「マチヤ・テラス」の方の説明を予定しています。 |
記 高槻市には多くの町屋が残り、奥ゆきがあり、暖かみのある町となっています。かつての住まい又は職住一体の場であった町家は、今その姿を急速に消しつつある。町家(まちや、ちょうか)とは、主に職住一体型の住居形式で、建築様式としては町家造りと呼ばれています。 歴史的には、店屋と書いて「まちや」と読んでいたようです。住居を指す「町家」という語は比較的新しいようです。外観は、紅殻格子(べんがらこうし)と呼ばれる色の濃い格子、虫籠(むしこ)窓、犬矢来などが特徴的である。 2階建てが多いが、平屋や3階建てもある。 京都市の定義で「1950年以前に伝統的木造軸組構法で建てられた木造家屋」とされる。 ![]() 厨子二階(つしにかい) 2階の天井が低く、虫籠窓がある。近世後期に完成し、明治後期まで一般的に建築された様式で、中二階ともいう。 総二階(そうにかい) 2階の天井が1階並みにあり、木枠にガラス窓が一般的である。明治後期から昭和初期にはやった様式で、本二階ともいう。 平屋(ひらや) 1階建てで、表に店舗をもたない。 中世の町家はほとんどが平屋であった。今日では「平家」と表記することも多い。 仕舞屋(しもたや) 住居専用の町家。店を「仕舞った」つまり商いをやめた店からきている。 大塀造(だいべいづくり)はその一種で、直接には建物が道に面しておらず、表通りに塀をめぐらして玄関先に庭、その奥に家屋を配した屋敷をいう。塀付き、高塀造(たかべいづくり)ともいう。 構造 町家は、在来工法と異なり、基礎に石(一つ石、玉石)を用い、壁は漆喰塗り籠の大壁造りや真壁造り、建物の構造材には継手・仕口・ほぞを用い大栓、だぼ、楔(くさび)などで補強される。在来工法では、基礎は鉄筋コンクリートによる布基礎、新建材や木板の張り壁やモルタル塗りの大壁造りが多く、継手・仕口を金物によって補強される。 ○部位 虫籠窓(むしこまど) 明治期までの町家の2階部分に使われた標準的な窓。 犬矢来(いぬやらい) 道路に面した外壁に置かれるアーチ状の垣根。竹や木などでできたものが多いが、現在は金属製も多く用いられる。馬のはねる泥、犬走りと呼ばれる軒下を通る犬や猫の放尿から壁を守るもの。駒寄せから発展したとも言われ、泥棒が家に入りにくい効果もある。 ![]() 折りたたみ式のベンチ。 ばったん床几ともいう。 鍾馗さん(しょうき) 受験の神様・疫病除けの神の瓦人形。 入り口の小屋根の上に置かれる。 唐の玄宗皇帝がマラリアにかかった際、武将が夢の中にあらわれて、皇帝を苦しめていた悪鬼を退治した。 皇帝が尋ねると、科挙に失敗したため自殺したが、玄宗皇帝に手厚く葬られたため恩義に報いてはせ参じた鍾馗という人物だったという故事に由来する。 端午の節句にも用いられる。 庭(にわ) 町家の多くは裏庭がある。また、玄関から裏庭までの土間の部分を通り庭と言う。大規模な町家の場合、途中に坪庭と呼ばれる小規模な庭がある。 これらの庭は、いずれも採光、風の通り道としての機能を兼ね備えている。 箱階段(はこかいだん) 町家の狭さをカバーするために、階段の下部が収納スペースになっているもの。押入れのスペースによりかかるように掛けられた階段は隠し階段とも呼ばれる。収納スペースの高さを確保するため、傾斜が急になっているものが多い。 格子(こうし) 町家に特徴的な格子。 接道部に用いられる。光を採り入れ、中からは外が見えるが外からは中が見えにくい。ガラスの登場により衰退しつつある。 多くは、紅殻(べんがら)と呼ばれる酸化第二鉄(赤サビ)を主成分とした粉末にエゴマ油などを混ぜて塗られているため、紅殻格子とも呼ばれる。紅殻には防腐、防虫効果がある。 顔料の紅殻(紅柄、弁柄)は、産地であるインド北東部の地名ベンガルにちなむ。 格子の形は構造、形態、職業などによって分類できる。 町屋の魅力 町屋で暮らすと研ぎ澄まされる感性できるのではないかと言われる。 確かにどんどん便利なものが増えてきて、それに比べると町屋での暮らしは便利なものではないかもしれない。 でも、それが人の心をさぼらせないのだとも言われる。 便利の反対は決して不便ではない。そこでしか得られないものがたくさんあるから皆が町屋に魅力を持つのでしょう。 |