古今東西
目次へ


“ 太平洋戦争と私たち の青春 ”

 インターネットの古今東西の欄を涙を流しながら読みました。
太平洋戦争が終わったのは私が20歳のときでした。
あの悲惨な戦争の思い出は「思い出」という言葉を使いたくないほどいやなものです。
私は今も戦争映画や戦争ドラマは一切見ません。
「見るに耐えない」というか見ていられないのです。
戦中、戦後の飢えと何もものがない毎日の惨めさ、戦争に協力し「欲しがりま せん。勝つまでは」となにもかもお国のためと割り切って耐えた年月。
けれど私はそ れを悔いてはいません。
今さら戦争なんて絶対したくないと思いますが、あの何もか もお国のためと信じて過ごした年月を私は尊いものだったと思っています。
日の丸反 対、君が代反対の声を聞くと心が萎えてしまうのです。
戦争の悲惨さ辛さを身にしみ て知っている私たちが率先して「戦争反対」を叫ばなければならないのは知っていな がら。私は20歳のとき、すでに就職していました。
当時の逓信省、大阪中央電話局 で通信の仕事をしていました。
戦後50数年経った平成5年、私たちの退職者の会の 発案で私たちの「戦争体験」の記録を残そうということになり「太平洋戦争と私たち の青春」という冊子を発刊しました。
私たちの仲間156名がそれぞれの体験を寄稿 してくれました。
私もその一人として投稿しています。
空襲の話、食糧難の話、焼け出された話、など涙なくしては読めません。
山本さんの文章を読ませていただいて本当に戦争を知る人たちがだんだん少なくなってゆくのを悲しく思います。
 ちょっと感想を書かせていただきました。

文責 牧戸富美子



このページの先頭へ戻る