古今東西
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“ 旗行列 ” “ 提灯行列 ”
“旗行列”“提灯行列”の言葉を知っている者、或いは自身も参加した人、体験のある人は年々少なくなっています。
私はお正月のこの頃、いつも想い出す光景があります。今から６８年前（昭和１７年、１９４２年）の戦さは日本軍の圧勝でした。６９年前（昭和１６年、１９４１年）１２月８日に始まった戦争は翌年の年頭早々にフィリピンのマニラが陥落しました。
ハワイ、グアム、フィリッピン等々の南の島々を侵略（当時は占領と言っていました）しました。
マニラ陥落のニュースがアナウンサーの喜びの声と共に流れました。
大人から子供迄それこそ国中が歓喜に湧き上がりました。
お昼は日の丸の旗を振っての行列が街中を練り歩き、夜は日の丸の旗と提灯を手に暗い夜道を小踊りしながら歩きました。（今の様に夜道は明るくなく、処々に裸電球の外灯があるだけでした）
今冷静になって当時を想い出しますとむなしい出来事でした。
でも勝つと心から信じていました。
戦さはむごい。
そして心に残るのはむなしさ。
“わが子らに いくさのむごさ 心より 伝えておきたし 初日に誓う”
これは私の心から出てきた詩句です。
文責 山本 矩子
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