古今東西
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“ 12月8日 ”
今日は、12月8日。
私は朝眼覚めた時“決して忘れられない日だ”と一人つぶやきました。
東京の友人からメールが入りました。「今日は12月8日だね・・・・・」と。
昭和16年12月8日、ラジオから軍艦マーチの曲が流れ「今朝未明、日本軍はハワイの真珠湾に攻撃し、米・英と戦闘状態に入れり・・・・・」。
私は小学校2年生でした。丁度亡父の故郷新潟で親族の大事な法事があり現地でこの放送を聞きました。
帰阪後、学校に参りましたら校長はじめ諸先生方から「米・英と戦争をする。日本は必ず勝つ。皆はしっかり心を引きしめる様に・・・」との訓示。当時の生徒は先生のお話を直立不動の姿勢で聞きました。
私たち生徒は、日本は強いのだから絶対に勝つと信じていました。
しかし、すっかり大人になっている私が今この事態に遭遇したら非常に不安で、生命を守る、男達は必らず戦地にむかわされる、・・・・。本当に勝つだろうかと色々疑問を持つであろう。
昭和17年の初頭は、開戦したばかりで遠い地での戦いでもあり節約しながらも従来どおりのお正月を迎えました。
それから、昭和20年8月15日迄の間、戦地での兵士達の犠牲。国内では激しい空襲、そして広島、長崎の原爆、悲惨な沖縄・・・。どれほど多くの人達が尊い生命を落としたであろう。
以前NHK人間講座で作家 辺見じゅん氏 が「戦場から届いた遺書」の話をされた。テキストに「俺達の苦しみと死が父母や弟妹達、愛する人達の幸福の為、僅かでも役立つものなら」と書き残した19才(かぞえ年)の飛行兵。
イギリスの戦史家リデル・ハートの言葉。「もし私達が平和を欲するなら戦争をよく知らねばならぬ」
テキストに依ると平成14年現在、戦争を知らない世代が人口の7割以上を占める様になった。
フォークソングで「戦争を知らずに僕らは育った、♪♪・・・♪♪」と歌っていている世代の人達に伝えたい。
実際戦地に行った方々や国内で戦争の時代を体験された人達はあまりに重い苦しみに口から語る事は出来ないと言う心境なのでしょう。
其の方達が書かれた戦争体験記をしっかりと読み、自分なりに解釈してほしい!!。
文責 山本 矩子
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