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京都東山の秋模様、国模様


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 東山散策コースとして、まさに京都地下鉄東西線「東山」駅から徒歩20分の青蓮院(しょうれんいん)の三門に着いた。
 VG槻輪の東福寺に行く2週間前で、モミジの色付きにあと一息という頃だったがかえって緑と赤と黄のコラボを楽しむことが出来た。
青蓮院は歴史の長い魅力一杯の名刹ながら比較的観光客が少なくお勧めしたい所です。名刹のいわれは、開基が最澄、代々門主は皇室や摂関家の子弟が務め、格式を誇って来たからである。
現在の門主は旧伯爵東伏見家出身の方である。
歴代の住職は書物や名筆、和歌を残したり、足利義則将軍を輩出したり、由緒ある歴史を持つ。
しかし残念な事に1798年、1893年と1893年の2回失火で創建時の建物はなくしたが、その度復興され、重要文化財指定の史跡である。
 三門脇と境内には京都市天然記念物のクスノキの巨木5本があり、親鸞聖人お手植えと伝わる。境内には親鸞聖人が得度された折、剃髪された髪の毛を祀るお堂があり、信者さんだろうか結構賑わっていた。
主屋の本堂は公開されていないが、華頂殿には現代アーティスト・木村英輝氏の60面の襖絵「蓮」と「三十六歌仙の額絵」がある。
名跡と言われる寺院でも、素人には同じように見える事もあるが、ここは異色を放っていて、見ものであった。
それにこの縁先から眺める「相阿弥の庭」はまさに“紅葉なす”の言葉通り圧巻である。
三十六歌仙の中には、高槻ゆかりの伊勢姫も15周年記念パーティーにも紹介のあった中務(なかつとむ)の女人の額もあり、心持ち、親しみがあった。
このコースのあと、足を伸ばした京都国立博物館の三十六歌仙展で本物に接し、1日に2回もお顔を見たがみんな同じ顔に見えてくる。
さぞかし美人と褒めたたえられたであろうに。
 次に修復中の知恩院を横目にみて、すぐ右への坂道を上ると友禅商達が造った友禅苑にいく。
池泉庭園の補陀落池の中には高村光雲の観音菩薩像が立ち、枯山水庭園の鹿野苑がある。
法然上人が浄土宗の念仏を広めた場所と言われているところである。
ここは観光客が少なくお勧めの場所だ。
昼食をとったのは丸山公園だが、なんと人気の多いこと、ほとんど外人です。
特に着物姿の中国人女性で、レンタルの着物、髪型と美容セットだろうか、美肌だが、なんとも立ち方と歩き方に違和感を感じる。
必ずカメラマンを連れ、モミジの綺麗な場所は交互に独占して、写真と撮っている。
お弁当を食べているのは私達老人ばかりというのも現代景色の一つです。
 この後高台寺、建仁寺とめぐりましたが、観光客にお馴染みのコースでした。

2019年12月26日    
上村サト子    


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