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「造幣局の通り抜け」に行きました

 今年の施設のお花見は、「造幣局の通り抜け」でした。最初行事が発表されたとき、たくさん申し込みがあったのですが、みんなの話の中で、あの人出の中で果たしてみんなが無事に見物できるのだろうか、車椅子で大丈夫か、トイレは行けるのかなどの心配がささやかれ、この計画が無謀なのではないかという話まで出て、取り消しする人が続出しました。私は最初から参加するつもりでしたが。結局当日になって、参加者は私を入れて3名でした。3人とも自立の人でした。
 介護タクシーで造幣局の前まで送ってもらいます。想像していたようにたくさんの人出です。造幣局の前では今人気のコインセットを買う人の長蛇の列が出来ていました。私たち参加者3名に、ヘルパーさんが3名付いてくれました。
そうでなければ、この人込みでとても見物は出来ないでしょう。桜の花は満開です。「長く立ち止まらないで、譲り合って」とアナウンスが流れます。
私はヘルパーさんとはぐれないよう気を付けながら、カメラを構えて写真を撮りまくりました。人人人でなかなか思うようにシャッターが切れません。
花にはそれぞれ名前が付いていて「関山」「祇王寺妓女桜」などあり、今年の花に選ばれたのは「紅手毬」と言う濃いピンク色の花でした。枝垂桜も美しく満開でした。みんなで花の前で写真を撮りました。
やはり途中、3回ほどはぐれてしまいました。
 しかし心配はいりません。今は携帯電話という便利なものがあって、つくづくいいなあと思いました。
あっという間に出口に着きました。出口の駐車場に車が待っています。
なんだか心配したのが無駄だったような、あっけないほど楽な楽しいお花見でした。そのまま施設に直行、現地では無理なので、食堂で待っていてくれた、お花見弁当を美味しくいただきました。
 早速写真を印刷し、レイアウトの巧みなヘルパーさんの手をお借りして、見事な写真パネルが完成しました。

2019年4月20日    
記・写真 牧戸 富美子