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アートと食と自然を楽しむ旅
その2 高松編


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 直島のアートを一日では十分観賞する間もなく、翌日フェリーで高松へ渡った。
香川県と言えば「うどん県」の別名を持つ。早速親しみやすそうなうどん店に入った。学食のようなプレートを持ち、横歩き、注文自由。さすが麺にコシがあり、海鮮からとっただし味は上々、値段も安くて大満足。これで目的の一つの本場のうどんを食べることが充足されたので、元気よく高松中央部の栗林公園に出かけた。秀吉・徳川と続く大名庭園は今も2000本を超える松の樹一枝から一葉にも手入れが行き届き、庭園内の建物や湖(池)などに品格を維持している。湖の片方南湖は船頭の語り声が心地よい舟巡りが出来る。私にとって中学卒業旅行以来の六十数年ぶりの観光である。
多分当時は素晴らしい名園と教師から教えられながら、中学生にとって退屈であったろう。
 高松から自動車で約30分、観光の看板の一つ、屋島に行く。源平合戦壇ノ浦の戦いで有名な場所だが現代人には西国八十八か所の第84番札所屋島寺と言った方が通じるかも知れない。一年前の札所巡りの時、駐車場の前に源平合戦の様子が描かれた大きな看板画があるのに、只々お参りするのに慌ただしく、バスへ戻った所だ。本堂より奥へ進むと展望台から瀬戸内海が一望できる。一瞬、「壇ノ浦と那須与一の扇の的」古戦場の様に思いを馳せる。長女が友人の外国客に紹介した展望台前のホテルに宿泊して満足されたというから、今や外国客の方が日本の歴史と観光を実感してもらえるのかもしれない。私達のホテルの前には、花の少ない頃の慰めか冬桜が送り出してくれた。

"盛りとも散るとも分(わ)かず冬桜" 某 作


2018年12月14日    
上村サト子    

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