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アートと食と自然を楽しむ旅
その1 直島編


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 12月の何かと慌ただしい時候に長女・次女が帰省出来るというので、ドライブ旅行することになった。行きたい所は主に香川県アートの島・直島と高松郊外のイサム・ノグチ庭園美術館である。ルートは山陽自動車道岡山から宇部港、フェリーに乗って直島泊。翌日はフェリーで四国本土に渡り高松で一泊、三日目は淡路島を縦断して高槻に帰ってくるコースを決めてくれた。この四人の組み合わせは四十数年ぶりである。娘二人がカーナビ、スマホ、ガイドブックを使いこなして運転してくれるので、私達夫婦は後部席におとなしく座って、何もかもお任せの大名旅行である。
 宇部港からフェリーで20分で直島に着くとアートの島のシンボルの草間彌生さんの大きなかぼちゃが私達を迎えてくれる。形も色彩もドット模様も斬新的で、安定感あり、くり抜き窓があり、大人にも子どもにも遊び心を抱かせる造形だ。直島はもっと小さい島と思っていたけれど、小豆島の1/3位だろうか、昔は精錬企業と製塩業と漁港でにぎわった風情が残っているが、現在はベネッセが開発した芸術の島と生まれ変わった。島の自然を生かし、アートを融合させ、屋外アート作品や美術館、街中の古民家や寺・神社を家プロジェクトと題し、アート作品の表現場所に変えた。閑村になりがちな風土に活気を与えた感覚を起こさせるのは通信教育から始まった企画性にあるのだろうか。我が家の孫も「しまじろう」育ちである。瀬戸内海の新鮮な魚介料理にも満足した。
 あれこれと紹介したいが、その一つ、直島の旧商店街の中にある銭湯である。家プロジェクト・アーティストの一人が、入浴しながらアートを味わえる銭湯を十年前に造りました。観賞料金650円としている。脱衣室、トイレ、浴槽、壁など特別に焼いた陶器作品の中で入浴できるのです。男性と女性の仕切りの上の空間には2mくらいの象が乗っていて、鑑賞者を見降ろしている。そこから主人が男性としゃべっている声が聞こえてくる。後で聞くと体中ギラギラの刺青した地元で働く人だったとか、まさに旅行者と島民が裸のつきあいが出来る銭湯でした。

2018年12月13日    
上村サト子    

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