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"枚岡神社"に初詣
62歳以上はなぜ厄がないの?

 今年の初詣は1月4日に行きました。
出来るだけ駅から近いところを探して東大阪市にある「枚岡神社」に決めました。
鶴橋から奈良行きの各駅停車で枚岡駅に降り立ちました。
 改札を出て階段を上ると目の前に神社への階段。近いもんじゃなくて、駅と隣接と言ってもいい位置です。
しかし喜んだのも束の間、20段くらいの階段を上ると目の前には延々と階段、坂、また階段、神社の社殿は見えているのに、どうしてあそこまでたどり着けるのか、困ってしまいました。
ここまで来たけど引っ返そうかと思いました。でも折角来たんだからせめて鳥居の前まで行ってみようと思い直して歩き出しました。
休み休みやっと鳥居の前まで来ると、社殿の前がまた急な階段です。これはとても私には無理です。他に緩い女坂はないのかと見回すと、右手に坂道があります。しかしそれは帰り道なのです。見ていると1月4日に来てよかったのでしょうか、そんなに混んではいません。「掟破り」を自覚しながら人の流れに逆らって手すりに捕まりながら登りました。
 傍らを見ると、厄除けとそのお祓いの表示があります。13歳から18歳、19歳と最高は62歳まで約50ほどの年齢が厄年なのだそうです。
これだと大方の年は厄年です。
 62歳以上は、厄はないのかな、厄の方が寄り付かないのかなあなどと考えながら、ふふふと笑いがこみ上げました。やっと社殿にたどり着き参拝しました。

 昔、この神社の社務所の一角にプレハブみたいな建物があって私の勤め先の研修会がありました。ロールプレイングとか水平思考とか、当時の新しい方式で、30人ほどが5.6人のグループに分かれて、一つの課題について検討して結果をまとめて発表するのです。1泊の研修でした。
 それが終わって宴会となります。プレハブの部屋にはすでに布団がずらりと敷き詰められていました。2時間くらい飲んで騒いで部屋に帰ると大変なことが起こっていました。
みんなの財布がなくなっていたのです。大騒ぎになりました。「いくら入っていた」とか、「お金以外になくなったら困るものが入っていた」とか被害は確か12〜3人だったと覚えています。
幸い私はカバンの底の方に財布を入れていたので助かりました。布団の中にバックを隠していた人もいてみんなから賞賛されていました。警察も来ました。
 結局犯人はわかりませんでした。後日、主催者からいくらかの補てんが出て一件落着となりました。
 図らずも、初詣に行って昔のことを思い出しました。

2019年1月04日    
記 牧戸 富美子