明石や舞子なんて昔行った遠足コースと期待半分で、僅か1日の盆休みの家族旅行に選んでみたところ、なんのなんの、大人にとっても孫にとっても知識が刷新された一日でした。
本州四国連絡橋として明石大橋は調査より40年掛けて、平成10年完成し、その前後に瀬戸大橋、しまなみ海道が開通しました。 建設当時、三橋の必要性にあれこれ取沙汰されましたが、今ではそれぞれの特色を活かし、なくてはならない存在になっています。
舞子駅よりすぐ近くにある「橋の科学館」では架橋技術・資金・発想力・地方自治体のあり方・経済交流・観光など見直す機会となり、感激しました。 特に関西圏から近い明石大橋は淡路島につながり、私にとって四国88か所巡りには便利なコースでした。 いつも添乗員が橋の概容を説明する頃にはバスは淡路島に入っていました。 今回は科学館から歩いてすぐの「舞子海上プロムナード」を歩きました。 海面から高さ47m、陸地から約150m、明石海峡の上へ突出した延長317mの回遊式歩道橋は下界の憂さを忘れるほど、心地良い風が吹いています。 途中にある「丸木橋」は足元がガラス張りで、明石海峡の潮の流れが見えて、足がすくみました。 窓から舞子公園やヨットハーバーや孫文ゆかりの「移情閣」が見えます。 今回は時間がなく訪れることはできませんでしたが、次回には中国の近代革命の歴史の一角に触れてみたいものです。
さあいよいよライチタイム。 味処は明石の魚店(うおんたな)商店街です。 お盆の日曜日で、人通りが多く賑わっていました。 海鮮丼で満腹になった筈ですが、名物の明石焼きもと商店街を歩いていると80代かと思われる女性が店頭で明石焼きを焼いておられる姿に誘われて、店内に入った。 次の人が「はいっていいですか?」「入れません。 」次の人にも「だめです。 」と端的に断られる。 私たちは本当にラッキーでした。 その味は関西のたこ焼きとは全く異なったもの、ふわふわの蛸入り卵焼きで胃の中にすっきりと収まりました。 後で気が付くとガイドブックに載っているほどの明石名物店だったらしい。
最後は明石市立科学天文館です。 神戸大震災の被害で閉館問題も提示されたらしいが、市民の希望により継続され、私たちも訪れる事が出来ました。 学生時代教えられたあの東経135度・日本の時刻の原点になる大時計のある所です。 地上にも13階の展望台にも135度は掲示されています。 高さ54メートルの展望台から明石大橋の全景や明石城公園が見えます。 明石城は来年で400年、剣豪宮本武蔵が庭園づくりを手がけたとか、今も残る二つのやぐらは重要文化財、平和な江戸時代に築城されたのでもともと天守閣はなかったらしい。 城の周囲には立派なお寺がいくつもあるのが展望台から良く見えた。 多分由緒ある寺であろう。 明石市は市政100周年の歴史ある地方自治体として活気ある街づくりを期待します。
2018年8月12日
山田 昭子、上村サト子
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