今年(2018年)我家のプランターに、妻のお友達から頂いたバタフライピー(蝶豆)の種を蒔きました。
7月3日の朝、綺麗な花が咲きました。
バタフライピーは、原産はタイで、タイ語で「アンチャン」といいます。英語では、「Clitoria ternatea」というが、普通はこうは呼ばず、『 Butterfly pea(バタフライピー) 』と呼びます。
日本語ではこれを直訳して蝶豆と言っています。
僕がタイには、1987年からよく行き来しました。5年間ちかくタイに駐在していましたが、バタフライピーをあまり気にしていませんでしたが、我が家で育てて、咲いた花は愛着を感じます。
タイでは生活の一部としても当たり前のように目にし、公園や庭先などでも見かけることができ、ポピュラーな青い花のハーブです。
バタフライピーの花言葉は「小さな恋」だそうです。
日本へは江戸時代の末期に渡来したが、最近やっと注目され始めたものなので、まだまだ知らない人も多いようです。
タイなどの東南アジアでは、天然色素として着色料に使うにはオーガニックで安心できるため、かなり幅広く使われています。
特に女性に人気なのは、バタフライピーの青い花をハーブティーにして飲むと、若く美しくいられると言われているからです。
日本では緑茶があるので、あまり飲まれなかったのではないかと思います。
ハーブティー以外に、タイでは青い花の部分を主に使っているのは、石鹸やシャンプー、化粧水、お菓子の色付け、布の染料、黒髪の艶出し、白髪染めなど、健康のためのハーブとして利用されているようです。
蔓性で草丈は1.5mくらいになります。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生えて(互生)います。
小葉の形は先の尖った楕円形で、5枚か7枚になります。 葉の質は軟らかく綺麗です。
1枚の小葉が葉ではなく、並んだ小葉全部で1枚の葉になるんです。
花の大きさは、5cm程度で、大きいいほうの花びらを旗弁(きべん)、小さなほうは竜骨弁と呼ばれ、クリトリアの名前は竜骨弁の形に由来しています。
実はエンドウ豆のような鞘が出来ます。
バタフライピーは、ブルーべリーや赤ワイン、紫キャベツなどに含まれる抗酸化物質ポリフェノールの一種、「アントシアニン」が主成分です。
目の疲れ以外に美容と健康に効果をもたらす有効成分が豊富に含まれています。
抗酸化作用があることから老化対策のアンチエイジング効果も期待できます。
タイのカフェでは、当たり前のようにドリンクメニューにあり飲んで見て下さい。
青い色の正体は、アントシアニン色素なのでレモンやライムなどクエン酸に反応し酸性になるので「紫色」に変化します。
逆に炭酸(ソーダ)や重曹を入れるとアルカリ性になるので「紫→青」に変化します。
バタフライピーは、こういった色の変化も楽しめるんです。
2018年8月8日
記・写真 大岡 成一
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