江戸・明治・大正・昭和の セレブの文化を巡って (その 4/4) その四 六義園と元小石川植物園 |
建築文化に十分接したので、次は自然を取り入れた庭園文化を紹介しよう。
池の中には大きな島を造り、標高35mの人工的に築山をし、紀州にある同名の藤代峠と称されている所がある。 その頂上から今の近代的東京近辺が見渡せて、殿様気分である。 明治に入って、三菱の創業者・岩崎弥太郎が買い取り自分の別邸と庭園としたが現在別邸はなく、池を巡る広大な都民の日本庭園になっている。
< こちらもGHQの財閥解体にあったが戦後も三菱の名を各方面に残した。現在六義園は国の特別名勝に指定され、東京近辺の人の憩いの場になっている。 今回のセレブ巡りの最後は文京区、東京駅より交通機関で30分位だったか、元小石川植物園(現在東京大学付属植物園)である。なぜここを訪れたかと言うと約20年前玉三郎・吉永小百合の「外科室」という映画の舞台となったからだ。特に美しい植物園でも素晴らしいストーリーでもなかったが、私にとって東京内の数少ない地名のひとつであったからだ。映画の中に貴婦人や誇り高そうな最高の医師グループが出てきた。映画に出てきた手術室は旧東京医学校本館で重文にしていされているが、入館できず残念であった。
私までひと時のものしりになったがすぐに忘れそうで長い報告になり、読者に申し訳ないが、自分の為にもここに書き留めた。 セレブであれ、庶民であれ、今日一日無事を願う。(了)
2018年4月29日 |
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