年配の人なら日本武尊(やまとたけるのみこと)といえば古代の悲劇の英雄として教科書にも登場し、懐かしく思い出されるのではないでしょうか。
父の景行天皇に命ぜられて東に西にまつろわぬ敵を平らげられました。
九州の熊襲を平定した時には、乙女の姿となって熊襲を討ち、東国では荒れた海を鎮めるため尊の身代わりとなって、弟橘媛が身を投げ、海神を鎮めたという話や、草薙剣の名の由来などいろいろの有名なお話もあります。
尊はあげくは伊吹山で神の祟りに合い、病に倒れ伊勢の国能褒野(のぼの)で薨去されました。遺体はその地に葬られましたが、その陵墓から魂が白鳥となって飛んでいき、大和の国、河内の国に降り立ち最後に大鳥の地に舞い降りたので、そこに社を建てて祀ったということです。
その大鳥神社へ初詣に行ってきました。
阪和線鳳駅から徒歩500米のところにあります。
一般には「大鳥大社」と呼ばれているそうです。
その大社由緒略記によりますと、祭神は日本武尊、大鳥連祖神(おおとりむらじのみおやのかみ)で、和泉の国一之宮です。
927年の延喜式神名帳にもあり、皇室や武家の尊崇厚く.徳川家の保護も受けています。さて初詣ですが、さすが一之宮でたくさんの人であふれていました。
鳥居をくぐってすぐからもう拝殿への人が並んでいます。
想像していたより小さい御宮でしたが列は200米以上もあったでしょうか、横に5.6人の列です。
30分くらいしてやっと順番が来ました。目の前に白い布を張った賽銭を入れる賽銭箱と言えるのでしょうか拝殿の前にずっとつ続いており私の頭より上なので、拝殿やその周囲の様子は全く見えません。
2礼、2拍手、1礼の参拝もそこそこに押し出されるようにして帰り路へ。
社務所によってご朱印を受け、帰途に着きましたが御宮の印象は、ただただ人の波で境内摂社も境内の景色も見ることができず、なんか物足りない感じが残りました。
帰り道が行く時と全く違う道だったので、駅がわからず大回りしてとても疲れました。
2018年1月1日
記・写真 牧戸 富美子
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