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神様への供物のメニューが変わりました


  あけましておめでとうございます。


 写真はモズが我が畑に作った贄(にえ)で、これを「百舌の速贄」と言い、冬の訪れを表す風物詩です。
「贄」という言葉は古来、早稲や産物を神に供え、感謝の意を持っています。
その為の行事は各地で残っています。
 今年も肌寒く感じる頃、モズが虫などを捕らえて、竹や木の枝の先に獲物の体を貫いて保存しています。
見事な一瞬の早業だと思われます。
 翌春、餌の無くなるころの為に保存する習性とも言われていますが、翌春食べた形跡を見たことはありません。
昨年は蛙でしたが、今年はキリギリス、バッタ、みみずに蛙とメニューが多く、神様は喜ばれているんではないでしょうか。
(写真はおんぶバッタ)モズは高い木の梢で鋭い声で鳴いているかと思えば、ひ弱な声を出したり、時には動物の鳴き声も出すという器用な鳥です。
神への供物と新春への蓄えを呼びかける鳥とご理解下さい。

2018年1月1日    
記 上村 サト子