我が同志「カマキリ君」
5月中旬のある朝の事です。家庭菜園に立ててある支柱とその周辺に置いている長靴や板台がモヤモヤっとした綿毛のようなもので覆われていました。 一瞬気持ち悪くて払い除けましたがよく見るとカマキリが半年以上支柱についていた殻を抜け出して、この世の光を浴びたところでした。運悪く当日カメラを持ち合わせず、携帯で撮って、少し不鮮明な映像でしか夫に伝えられず残念でした。 数日前から、夫はカマキリが殻の中で死んでしまったかと心配していたところでした。早速夫は読売俳壇投稿"今朝生(あ)れて狩の姿勢ぞ小蟷螂(ことうろう)"カマキリ君のお蔭で入選しました。 またもや7月の初めです。三倍くらいに成長したカマキリが生まれた時と同じく鎌を振りかざし、攻撃の構えで同じ支柱から私を睨んでいました。カマキリ君はこのひと月余りの間、無農薬野菜に挑戦する私たちの敵と称する害虫を食事の糧としてここまで大きくなってくれたかと思うと我が同志の感ありです。 暑い夏も野菜とカマキリをはじめ益虫と害虫と雑草と水の戦いです
2017年7月19日
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