秋晴れの一日、天王寺動物園へ行きました。
午前11時20分集合で、すぐ目の前にあるのですが、タクシー2台に分乗し動物園へ。 (希望者のみ、数日に分けて実施、今日は5名の参加で車椅子の方が2名、徒歩が3名でした。 付き添いはヘルパーさん3名)通天閣の方の正面入り口から入場します。 入って直ぐの広場には、小学1年生らしい子供たちが、たむろしています。 そういえば私も小学生のとき、遠足に来たなあと思い出しました。
丁度お昼でしたから、着いて早々ですがお弁当です。空いているベンチにそれぞれ座って「なだ万」のお弁当をいただきます。「なだ万」というので期待大でしたが、そこは「ココファン」らしく健康的な内容で美味しくいただきました。いつも柔らかいご飯なので、私は久しぶりで歯ごたえのあるご飯を美味しく噛みしめました。「ご飯が硬い」と言ってる人もいました。 腹ごしらえも出来たので、いよいよ出発です。
まず。 河馬の池です。池の岸辺の水中に河馬が顔だけ出して沈んでいます。その上や周囲に鳥たちが集まっています。 なにか鳥の欲しいものがあるのでしょうか。 次は犀のコーナーですが、姿が見えません。お休みかなと思っていると、ノシノシという感じで一頭の犀が岩陰から現れました。そしてその辺を一周して直ぐまた岩陰に隠れてしまいました。まるで私たちのために、顔見世をしてくれたように。 次がきりんのゾーンです。 きりんは縞馬と同居しています。 前に通天閣からみたとき、縞馬が歩道を歩いているように見えましたが、そんなことはありませんでした。 アフリカの猛獣たちは、夜行性で昼は眠っていると聞きましたが、ほんとうにライオンも虎もぐったりと寝そべっています。起きているライオンも私たちにはそ知らぬ顔でそっぽを向いています。しかしさすがは百獣の王、横顔でも威厳があって立派でした。カメラを構えて「こっち向いて」と届かぬながら声をかけると、それに応えるように大あくび。思わず笑ってしまいました。 次は中国おおかみの檻です。 いただいたのか、買ったのかたくさんいました。 小学生が3.4人写生しています。
小休憩のあと、ペンギンやマンドリル、亀など名前が覚えきれません。それだけ回って全体の三分の二くらい見られたでしょうか。私の感じでは昔とあまり変わらない展示のようでやや物足りないものがありました。近頃のナントかサハリのような、もっと自然の動物の生き様の感じられるような施設があればと、いろいろの制約は察しられつつ残念な気がしました。
さて私たちですが、1人の車椅子の方は、もっと見たいと言うことで、ヘルパーさんに押してもらって、全部みてこられたようです。日ごろ感情があまり表情に出ない方なのに帰って来られたとき、にっこりと笑顔が見えました。 「ああ、よかったな」と私はこの施設の計画の意味を理解し嬉しくなりました。 徒歩の3名は、私は杖なし、1人は杖、1人は手押し車でしたが、3人とも歩きとおしました。 私はお二人の方が歩けるかなと内心危ぶんでいましたが、なんとお二人ともしゃんしゃんしておられ、私はすっかり草臥れてしまいました。 でも楽しく有意義な一日でした。
2016年10月31日
牧戸 富美子
|