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ニュージーランド旅行記(その二)
「ニュージーランドを観る」



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 私達が訪れた4月下旬は南半球のN.Zの秋真っ盛りの季節で、気温は日本の晩秋と言った気温、雨の多いN.Zなのに8日間の旅で1日だけ霧雨が降った程度で運が良かった。
私達のツアーはシンガポール経由で南島巡りのみで、北部にあるクライストチャーチについた。
2011年2月の大地震で日本の留学生が犠牲になった街である。
街中はまだ完全には復興しておらず、更地のままの所が多い。
私達が訪れた週は「アンザックデー」と称されるN.Zとオーストラリアの連合軍がトルコに大敗し、沢山の犠牲者を出したことを悼むお祭りに震災の被害も重ねた哀悼記念日だった。
クライストチャーチの跡地には犠牲になった人の数だけ白い椅子や車いすやベビーカーが並べられていた。
きっと留学生の数もこの椅子の中に含まれているのだろう。
その跡地に日本人設計による美しい紙の教会が一時的に建てられている。
素材は特殊な紙パルプを使われていて、有名な観光地の一つになっているが永久に保存してほしいものだ。
市内にはまだまだ歴史的に貴重な英国風な公園や建物が沢山あるが、一泊目のワナカ湖畔のホテルに向けて、バスは走り出した。
N.Zとは「地球の箱庭」と呼ばれる程文化と地形と自然が融合した素晴らしい国と宣伝されている通り、旅行を満喫した。
女性のバスドライバーは旅行中6日間1800kを越える行程を、難なく運転してくれたのには、感謝の賜物であった。

2016年6月10日    
上村 サト子    


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