６月の梅雨入り間近かとなると蛍と花菖蒲が思い浮かべる。
蛍は５月末すでに芥川摂津峡あたりに出ているのでお出かけください。
菖蒲は高槻樫田に菖蒲園があったが、数年前に閉園になったのが残念。
そこで高槻から行きやすい枚方の山田池公園の菖蒲が美しいと聞いたので、５月末日に早速行ってみた。
枚方１号線の出屋敷交差点を越えたすぐの所にこんな大きな美しい公園があるとは知らなかった。
散策によし、花と自然観賞によし、野鳥観察によし、ランニングによし・・・。私達が歩き出せば池の水面からヌートリアが顔を出して挨拶してくれた。
約１ヶ月間開園している花菖蒲園は公園の斜面を山田池に流れ込む水をうまく利用して、１３０種８千株が栽培されていると説明にあるが数えられるものではない。
主に江戸系、肥後系や伊勢系などの分類があり、それぞれ風情ある名前が付いている。紫の濃淡、赤味がかったもの、白と混じりものなどの花に囲まれると美しい黄色系なのに影が薄いと感じる。こんなに品種が多いのは、江戸時代藩主の庇護の下に、日本に自生する「ノハナショウブ」に品種改良が進められたらしい。花菖蒲の豪華な花びらを眺めていると、江戸城の大奥を衣擦れの音麗しく歩く上臈の着物の裾を思い浮かべる。さぞかし絢爛豪華であったろうと。
普段着の私達は涼しい木陰で尽きることなくおしゃべりを楽しんでいる。
いつもの通り、美味しい食事を戴いてストレス解消後、急いで家路についた。
２０１６年５月３１日
上村 サト子
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