椿の花を持てば良く似合う清水コミセングループ等で茨木の北部の椿山を訪れました。
茨木の観光スポットに延寿林と載っていますが草木1本まで自然林の一部として大切にされた先代のご当主が亡くなられて、今閉めていました。
それでも敢えてと希望して、ご本家の裏山を見せてもらうことができました。茨木の山手サニータウンを抜けると急に道路の両側が藪と里山風景となりながら、国道はダンプカーと絶えずすれ違います。
その先、佐保の谷間を新名神の工事の大トンネルと陸橋を造成されているからです。
私たちが目指したのは、阪急バス停免山(めざん)から集落に入り、現在のご当主のお宅です。この日の午前中、お孫さんの小学校の卒業式が終わり、奥から賑やかな声がしていましたが、在校生は15人だとか。
大きな旧家の玄関には見事な生け花とドライフラワーの飾りつけに思わず感嘆の声を上げてしまいました。
早速60代かとお見受けするご主人に案内してもらって裏山の急な登り道にかかると、足元を心配する方々も自然林の魅力に取り込まれて、約1時間の散策をクリアーしました。
延寿林も合わせれば椿の種類は1000種くらいあるらしいけれど、この日説明していただいただけでも覚えきれません。
ご主人の切ってくださった椿やバランや花の木々、里山の土手に芽生えた蕗をいただいて帰り、1枝残さずみんなで分配し、家路の土産とした上、我が家では夕食に蕗や椿の花びらの天ぷらで楽しみました。
こんな自然の恵みをいつまで受けることができるのだろうか。
新名神高速道路や対岸の丘陵地のはげ山を見て、将来百年先、二百年先の姿を憂う私達でした。
2016年3月17日
上村 サト子
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