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日本最古の観音霊場
我孫子観音に初詣

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 今年の初詣は厄除けで有名な我孫子観音へ行って来ました。
阪急電車で動物園前まで行き、御堂筋線に乗り換えて「あびこ」まで、約一時間で行け、駅から三分のところにあります。
 お寺は、正式には吾彦山大聖観音寺といいます。
寺伝によりますと、聖武天皇が厄年にあたって重い病気にかかられたとき、天皇の夢枕に気品のある童子が立たれて、お告げがあり、都から西南の方向の山の中に霊瀑(滝)があり、そこに竜王が世にも尊い仏様の尊像を捧持している。ということで、当時高徳できこえた行基をお召しになり、そのことを話されました。行基は勅命を受け、泉南の山中に辿り着き、滝のまえに三日三晩、一心不乱に竜王の出現を祈願し、滝の中から現れた竜王から聖観世音の尊像を授けられました。
行基から尊像を受け取った天皇が恭敬の念を持って拝せられたところ、ご病気もたちどころに平癒されたということです。そこで天皇は報恩感謝の誠をあらわすために竜王出現の地にお寺を建てられ、その後飛鳥時代、仏教伝来の受け入れの由緒をもつ、住吉のあびこの地に移されたのがこのお寺だということです。お寺は大阪夏の陣の際、真田幸村の軍勢に襲われた徳川家康が、あびこのお寺にかくまわれて難を逃れたのはこのお寺だそうです。寺伝にはもっと詳しい説明がありますが省略します。
 お寺は想像していたより人出は少なく、でも鈴を鳴らすのに200人くらいは並んでいたでしょうか。
我孫子観音はやはり節分の厄除けがメインでしょう。
昔この辺に住んでいたことがありましたが、たんぼや畑ばかりでしたのに、すっかり様変わりして浦島太郎みたいでした。

2016-1-1      記・写真 牧戸 富美子