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オーストラリアの旅(その1)
"オーストラリアの季節は日本と逆です"



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 日本の九月中旬、オーストラリア・ブリスベンは春でした。今年の日本の夏がとりわけ厳しかったので、夏の疲れを早春の爽やかさが吹き飛ばしてくれるような10日間を過ごしてきました。ブリスベンはオーストラリアの東部海岸の半分より下側、シドニーより飛行機で逆に北に1時間ほど戻った所に位置しています。クイーンズランド州の州都で人口は約200万人、シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第3の都市です。1988年、オーストラリア建国200年の記念万博跡地に諸施設が整備され、静かでのんびりした街です。
 街の中心部にあるシティーホール塔のクラシックなエレベーターで30m程上ると、約100年前より正確な時を刻む大きな時計の裏側をみることができます。世の中の変化をじっと見つめていたのでしょう。市街地には美術館・博物館・ショッピング街などありますが、三日もあれば見尽くすような街です。コンクリートのオールドミル(粉ひき)塔があるというので、早速寄ってみましたが中へ入れず残念でした。100年も前にエコを考えて、建設したが、操作出来るメンバーがいなかったので、利用されなかったとか、何処かの国の予算ばかりとって、お荷物になっている箱もの行政を思い出しました。国民は観光より毎日の生活をゆったりと過ごす方が好きなようです。街角のカフェやレストランでは夕方家族連れで実に楽しそうに過ごしています。それも大人は大人、子どもは子どものテーブルで会話と食事を楽しんでいます。これでこそ大人になっての社交術が上手くなる筈です。週末には郊外で世界のメニューがある大きな屋台市がひらかれて、賑わっています。屋台にはアルコールが付きもので、大きな駐車場から出て行く車は飲酒運転お構いなしです。滞在中、救急車や消防車の不快音は一度も聞きませんでした。
2015年11月3日    
上村 サト子    

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