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ロシアの旅
死ぬまでに1度は行きたい世界三大美術館と言うけれど
その1/4



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ヘルシンキ空港からサンクトペテルブルグに入る
 世界に大きなもの、小さなもの、所蔵している作品の貴重性等から美術館・博物館は山ほどある。その上何をみたいか、旅行と併行とか目的もさまざまであろう。
今回は姉と二人で小さなツアーでゆっくりスケジュールの旅を選ぼうと決め、"エルミタージュ・モスクワを深く知る旅"という事になった。
参加者は私達を含んで7名、50歳代と見かける方から82歳の女性・男性で、みんな旅と美術見識はつわものとお見受けした。
 6月21日関空よりヘルシンキ経由でサンクトペテルブルグに着いた。同じホテルに5泊するので荷物も楽々。時差は6時間遅れ、気温は日本より少し低く、ジャケットを着ていても暑く感じない。
夏もこのままと言われるのでそこが日本と違う。空港迎えのバスの窓から早速ロシア正教らしいたまねぎ頭の教会が見える。ホテルはヨーロッパと変わりなく過ごしやすい。街中も治安は良さそうで一人歩きも大丈夫かと試したが、1画、1辻が広く、歩くと不安になって、早々に戻ってきた。添乗員もロシア人ガイドもくどいくらいスリに気を付けるようにと注意する。
 約30年前、モスクワを経由してスイスに行った時、ゴルバチョフの時代だっただろうか、街中に暗い様子が感じられた。
空港のパスポートチェックを受ける時、ぶるっとするくらい頭の先から足のつま先まで鏡で眺められ、銃を持った兵士があちこちにいた。
空港内には外貨換金所や公衆電話もなかった。市内では物が無く、店頭に買い物客が長い列を作っていたし、ホテルは冷たい水しか出なかった。
観光する人は殆どいなかったのであろう。共産党一党独裁体制から民主的方向に改良していきつつあると云うのがこんなに変化したとは驚きであった。でもこの大きな国の歴史と政治を考えると私には観光以外入り込めない。
 概要によると、約1200年前の建国以来東ローマ帝国の影響を受けつつ、モンゴル・スェーデン・トルコ等と戦い、国を大きくしていった。名だたる皇帝はイヴァン4世→ロマノフ王朝ピョートル大帝→女帝エカテリーナ1世→エリザヴェータ→ニコライ二世と続き、遂にロマノフ王朝が終焉を迎えた。ロシアにはこの皇帝たちの宮殿と美術品と財宝があふれていて、この系図が記憶になければ、頭に入らないと帰って来てから気が付いた。
 せいぜい私の記憶は映画"アナスタシア"か"レニングラード900日の戦闘"程度で、もっと勉強していかなければならないと思った。
2015年7月28日    
上村 サト子    

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