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この絵にどこかで見覚えありませんか?


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 この絵は現在兵庫県立美術館に出展されているスイスの画家ホドラー(1853〜1918)の作品です。
ホドラーはスイスの首都ベルンに生まれ、貧しい家庭で育ちましたが、看板の仕事を経て、美術学校の校長にその才能が見出され、人物像や自然風景の素晴らしい作品を残しました。
日本では余り名は知られていませんが、スイスは勿論世界に知れた画家の一人です。
ホドラーがスイスの国立銀行の紙幣のデザインを頼まれて、スイスらしい構想を練るため、この"木を伐る人"の構図で数点描いたようです。これとそっくりなのが倉敷美術館で見たことがあります。
倉敷美術館を創設する為にクラボウの創始者大原孫三郎氏が画家児島虎次郎にヨーロッパで沢山の優秀作品を集めさせました。その一つがこの作品で、日本で初めてのホドラー作品の購入です。その頃、名もない画家の作品を購入した二人の審美眼にも感心させられます。
 やっと春を感じられる頃となりました。身近な処にもアートが感じられます。
 JR灘駅と美術館の間にもこんなアートを見つけました。春は楽しいな〜。

2015年2月20日    
上村 サト子    


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