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ばあちゃんロンドン記(その5)
"海外旅行の醍醐味"



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 特に女性にとって海外旅行の醍醐味は買物と食事である。買物はウインドウショッピングであろうと至福のひとときである。ロンドンは老舗の多い所、ましてクリスマスセール真っ最中である。私達も25日早くホテルを出て、まずハロッズに向った。なんと10時の開店を待つ人の列がぐるりと百貨店を取巻いている。オープンされるや、どっと人・人・人がお目当てのフロアーに駆け込む。30〜50%セールと書いてあるが、ブランドものはそうはいかず、ひっそりしている。ハロッズのオーナーはダイアナ妃と共に非業の死を遂げたお相手の父親で、王室御用達のマークが取り外されたとか。スローンストリートはエルメス・シャネル・プラダ・・・とブランドの目抜き通りである。リバティーは日本人にも馴染みのある老舗だ。外観は建設当時のイメージを残した木枠デザインで、内装は奇抜だ。特にかわいいプリント柄木綿は定番商品、服飾、家具、紳士物も高級そうである。コヴェット・ガーデンは"MyFair Lady"の舞台ともなった所、庶民的なショッピングセンターになっている。広場に大きなサンタとトナカイがレゴで作られている。何万個使われたか、尋ねてみたくなる。
 食事はあらためて紹介するほどの美味なレストランに行き当たらなかった。ヨーロッパ一の中華街がお薦めとあったが、注文した品が来ないのにしっかり請求書に載っていたので、クレームをつけ、早々に退散した。インド料理店でも、最高のサービスと火傷しそうな皿のセッティングに洗剤の匂いがして、皿の最小限のスペースで食事をすませた。面白かったのはパブの昼食である。夫々犬を連れた友達がパブのカウンターでアルコールを飲んでいる。足下に2匹の犬がおとなしく横たわっている。私達の注文した中でフィッシュ&チップスが一番美味しかった。日本食の店も増えている。イギリスでもお寿司は人気があるらしい。街中に世界の料理の無いものはない模様だが、日本ほど美味しい味はないと実感した。私の海外旅行の秘訣はカップ麺やおかゆを持参し、時々胃をそれで休めることである。

2015年1月28日    
上村 サト子    

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