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92歳の母が笹の葉につるす短冊の歌詞(和歌?)

「七夕の と渡る舟の 梶(かじ)の葉(は)に
    想いしことを 書きや流さん」

 古今和歌集の一句とかいわれている和歌「七夕の牽牛と織女の恋の思い出」を梶の葉につづった歌を 短冊に書いて笹につるして、川に流した思い出を、写真のデーサービスで 92歳の母が七夕の日に短冊に書いてつるすと ヘルパーさんやショートステーの方々に 喜ばれたそうです。
 二週間海外旅行中の妹に代わって、介護に四国の実家で過ごしました。
一週間の三日はデイサービスに行きますが、あと四日は終日食事、身の回り、掃除、下の世話に大忙しでした。
野菜は 近所の方々が黙って カボチャ、トマトほかたくさん門の外に届けてくださるので、一度も買い物に行かず大助かりでした。
 瀬戸内海を見渡せる田園風景の中を車椅子での一日一度の散歩に出るのが楽しみです。
 広い家の中で犬と自由に過ごせる母は幸せです。でも毎日接していると、ちょっと離れて自分の時間を持たないとやさしく接することが出来ないので、年に二回は次の妹と交代でヘルパーしています。
 母は俳句も嗜んでいましたが、次の一句

 親燕 帰る支度に いそがしく 」

          2014年7月18日
記 成本 ヒミカ   

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